フランス6人組について
フランス6人組は1920年、パリに生まれました。メンバーは、フランシス・プーランク、ダリウス・ミヨー、アルチュール・オネゲル、ジョルジュ・オーリック、ジェルメンヌ・タイユフェール、ルイ・デュレの6人の作曲家です。
エリック・サティの精神を受け継ぎ、ジャン・コクトーのバックアップのもとに、ワーグナーをはじめとするドイツ音楽や、ドビュッシーなどの印象派ではない、新しいフランス音楽を作っていきました。
6人はそれぞれ個性が違いますが、大きな共通点は、シンプルで、歌えるメロディーがあり、大衆にわかりやすい音楽であるということですが、私は彼らのさりげない音楽に大変魅力を感じています。
アカデミズムや大げさな気取った音楽を拒否し、あらゆる規制を取り外して裸になること、素であること、これが6人組精神で、私は彼らの精神に賛同する一人として演奏しています。
6人組は、よく言われることですが、決して美学的集団ではなく、友情でつながったグループであり、その友情は生涯続いていきました。